Saturday, April 4, 2009

手術にいたるまで(その1)

私は両足の先天性股関節脱臼として産まれてきました。2ヶ月検診のときに発見されて治療が開始され、最終的にはハーネスをつけ、ギプスをつけて完治したそうです。その後小学校の高学年から右膝が痛くなり、中学2年のときに関節鏡で検査した結果外側半月板損傷と診断され、ただ幸いにして損傷が血管に近かったため、縫合することができました。しかしその後も膝の痛みは一向に消えず、そのうち左膝にも痛みが出て、膝蓋骨のX線を取った結果、膝蓋骨がきちんとした位置にないと言うことがわかり、高1の時に両側膝蓋骨の外側の腱をのばす手術(Lateral Release)をしました。

それから今日までずっと膝はいたかったのですが、それに加えて1昨年前くらいから(正確にはもう覚えてません)左足の付け根(股関節)、ちょうどビキニラインのあたりがものすごく痛くなったのです。この痛みは歩き出したら10分以内にもう痛みだすようなもので、それからは買い物に行っても休み休み歩くというような日々が続きました。病院にすぐにでも行きたかったのですが、昨年の7月にはフィラデルフィアからボストンに引っ越すことが決まっていたのでどうしても仕事を出来る限り進めておきたかったのと、こちらで専門医に見てもらうのには非常に時間がかかるので、取りあえず引っ越すまで待とうと決めました。最終的に引っ越してPCP(Primary care Physician)に見てもらうまでに9ヶ月ほどあったのですがその間に夜靴下を脱ぐのも出来ないくらいに痛みがひどくなってしまいました。

2008年6月末にボストンに引っ越してまずしたのは保険のPCPを決めて予約を入れること。私の新しい勤務先はタフツ大学の医学部なので、取りあえず自分の大学内から選べば行くのにも時間がかからなくて便利だと思い、General MedicineのPCPを選んで8月の診察を予約しました。このPCPは残念ながらレジデント(インド人の女性)でした。取りあえず8月に診てもらいに行くと、左の股関節のX線をとり、リハビリに通って様子を診てくださいと言われました。またその間にリウマチ科の専門医に紹介状を書いてくれ、10月に診てもらうことになりました。そんな訳で8月、9月はリハビリに週2回(1回20ドル)を払って通いました。それでも痛みは増える一方で、リハビリの先生は「ちゃんとした専門医に診てもらった方が良いよ」なんて言う始末。幸いもう一度9月にPCPに診てもらうことが出来、その時彼女はMRIをオーダーしてくれると言ってくれました。よかった〜と思ったのもつかの間なんと彼女は10月中旬にSpine MRIを予約しました。(何故脊髄なの!!!私の痛みは股関節なのに!!)

10月初めにようやくリウマチ科の先生に診断してしてもらい、PCPがSpine MRIを予約したことを告げると、あっさりPCPに電話をかけ、骨盤のMRIに変更してくれ無事Pelvis MRIをとってもらうことができました。このMRIは約40分。足首を変な角度に固定されていたので、スキャンされている間ずっと股関節が痛かったのを覚えています。

MRIを撮ってから2日後、リウマチ科の先生から朝電話があり、午後一で病院に来るように言われました。診察室に入ってみると、そこには超音波装置とかが置いてあり、何やら嫌な予感、、、。何かされそうな雰囲気がたっぷりでした。5分ほど待つと担当医の先生がMRIを見せてくれ、左股関節の付け根の関節包に水がたまっていると言われました(Iliopsoas brusitis、写真の右側上部の白い物体)。

そんなわけでその場で麻酔をされ、注射器で吸入し、ステロイドを注入する処置をされました。これがめちゃくちゃ痛い!Vicodinというオピオイド系の痛み止めをもらったのですが、この薬の副作用には閉口。吐き気、めまい、動悸などなど。アメリカの薬が強すぎるのか、自分が薬に弱すぎるのかわかりませんが、この薬はなるべく使わないようにしました。

というわけで、次回はこの続き。このあとどうやって手術に至ったのかを書きたいと思います。

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