Sunday, April 5, 2009

手術にいたるまで(その2)

前回書いたように、左の股関節の内側の関節包に液がいっぱい溜まっているのがわかり、液を抜いたたのですが、原因がわからない、、、。液を抜いた後に左の膝関節にも水が溜まり、一週間後にはそれも抜いてもらいました。股関節の方はステロイドを注入したので、予後観察として1ヶ月待つことになりました。

膝の水を抜いた一週間後、私はワシントンDCでのSociety for Neuroscienceに行ってきました。これはアメリカ神経科学会で、国際的にも最も大きな学会。日本からも研究者がたくさんやってきます。私は大学院時代に2度ほど参加して以来、ボスが小さな学会好き(Cold spring harbor とかGordon research conferenceとか)ということもあってなかなか行きたいことを言い出せず、結局5年ぶりの参加になりました。そこで懐かしい日本人研究者たちと会ったり、UPennにいる友人達と会ったりして、とても楽しい時間を過ごしました。その間股関節がどうだったかというと、痛みはあったものの、痛み止めさえ飲んでいれば大丈夫って感じでした。

SFNから戻った2週間後、リウマチ科の担当医から電話がありました。何やらタフツ大学にハーバード大学の股関節専門の教授(Children's Hospital Bostonに勤めています)が小児股関節疾患についてのセミナーをしに来たらしく、その時担当医が私のMRIを見せたそうです。そしてこの教授曰く「おそらく股関節脱臼があるんじゃないか」とのこと。彼の病院で診てくれることになったので予約を入れるようにとのことでした。

私はさっそく藁をもすがるつもりで教授の秘書さんに電話をしました。そこで彼女に言われたのが以下のことです。

1)毎週水曜日に全国の患者が送ってくるX線やMRIをチェックする会議があるので、それに間に合うようにMRIを送ること。
2)この会議で実際この病院の股関節グループ(5人の医師から編成されています)が診療するかどうかを決定する。診察が認められたらようやく予約が出来る。

え〜、医者が患者を診るかどうか決めるんですか???でも私の場合すでにこの教授が診てくれると言ってくれているのに。そこでこれまでの経過を告げましたが結局MRIを送ることになりました。といってもこの時すでに月曜日。水曜日の会議に間に合うようにするには自分で病院CDを持っていかねばなりませんでした。

その後10日程待ちましたが、何の連絡もなく、その間にステロイド注入の予後観察のためにタフツのリウマチ科に一度診せに行きました。その頃には痛みがぶり返して来て、痛いときはビッコを引いているような状態でした。

リウマチ科に行った数日後に電話してみると、なんと秘書さんは私に電話するのを忘れていたようでした。そして、「あなたはステロイドの注射受けているみたいだから、その経過を待ってからって先生が言っている」とのこと。その時すでに注射後4週間以上経過していたので、そのことを告げ、痛みが引いていないことを告げるとあっさり予約が認められました。この時12月初旬。そして待望の診察日は1月23日になりました。そう、やっぱり先生忙しいんですね。1ヶ月半も待たないといけなかったんです。

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